2026.09.17
キャリアのゴールは、なくてもいい。どこに向かって進むべきか分からなくなったときのための、シンプルな考え方【今日キャリ】

人材紹介事業を展開する株式会社BOXの代表 長山広大が、パーソナリティとしてゲストのキャリアの悩みに耳を傾けるポッドキャスト『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』。いい人生は、納得できた一日一日の積み重ね。ゲストやリスナーの方が、夜眠る前に少しでも「良い1日だった」と納得して、一日を終えられるようサポートをしたいという想いで配信しています。
本記事では、番組内で行われたキャリア相談の様子をダイジェストでお届けします。
今の仕事には満足している。けれど、この先どこに向かえばいいのだろうか。
今回のゲストはコンサルティングファームで4年間、ポストを上げることに全力を注いできた、とくちゃん。
あることをきっかけに、ポストを求めるキャリアを手放し、転職。現在の仕事には充実感を得ているものの、半年ほど前からキャリアのゴールが見えなくなり、モヤモヤしていると語ります。価値観を言語化することで見えてくるモヤモヤの正体や、とくちゃんが本当に求めているものは何なのか、対話を通して紐解きます。
この記事はこんな人におすすめ
・今の仕事にやりがいはあるが、将来の方向性にモヤモヤしている
・明確なキャリアゴールが見つからない
この記事のサマリ
・未来の「ゴール」ではなく、現在の仕事の「意味づけ」が納得感の鍵
・自分の価値観を言語化すると、モヤモヤの正体が見えてくる
・「やりたいこと」を遠慮せず、周囲と対話し、提案していくことが次の一歩
半年前まであったキャリアのゴールが、今は見えない
長山:今日はとくちゃんにお越しいただきました。どんなことでお悩みですか?
とくちゃん:以前は明確にあったキャリアのゴールが、この半年ほどで見えなくなってしまいました。目の前の仕事は充実しているものの、どこに向かって進めばいいのか答えが出ず、モヤモヤしています。
長山:半年前まではどういう目標があったのですか。
とくちゃん:シンプルに言えば、もっと出世してポストを上げていきたいというものでした。しかし、それらはあくまで外部からの評価であり、他者の評価は時代や状況によって揺らぐものです。「そこに執着しすぎてもあまり意味がないのではないか」と思ったタイミングがあり、それならば、目の前のお客さまや一緒に働く仲間と良い仕事をすることに集中しよう、と考えを変えたのです。
長山:日々の仕事には満足しているけれど、未来を見据えたときに「自分はどこに向かうべきか」という方向性が定まらない状態なのですね。
とくちゃん:そうです。幸いにも現在の職場では、自分の能力より少し背伸びが必要な、いい仕事を任されています。内容も非常に面白く、それだけでも十分な満足感や充実感があります。ただ、ポストを上げることに集中してきた生き方を手放した今、中長期的なキャリアや今後の展望について周囲から問われたり、自問したりしたときに、何も言葉が出てこないのです。
ゴールはなくてもいいのかもしれない
長山:少しだけ、私のお話をさせてください。私は新卒で教員になり、営業にキャリアチェンジして、現在は人材紹介の会社の代表を務めていますが、キャリアのゴールを定めていたわけではありません。現在も、必ずしもキャリアのゴールを設けなくても良いと考えています。その代わりに、「今自分がやっていることは、人生においてどういう意味を持つのか」という視点が大切だと思っています。
例えば私の場合、人材紹介業ということもあり人と出会う機会が多いです。だから、この仕事を通して「人生の親友をつくっていく」という意味づけをしています。そう考えると、新しい出会いがあるたびに「この人は人生の親友になるかもしれない」と思って接することができますよね。とくちゃんが、目の前の仕事をどのように意味づけているかの中に、ヒントがあるような気がします。
とくちゃん:今のお話はとても腑に落ちました。将来どうなりたいかという「Will(やりたいこと)」がないことに焦っていましたが、大切なのはそこではなく、「今の仕事をどう意味づけるか」を考えることだったのですね。そこを意識するだけで、このモヤモヤが晴れていくような気がします。
今の仕事に意味づけをするとしたら?仕事を通して満たしたい欲求を言語化してみる
長山:とくちゃんにとって、仕事を意味づけるとしたら、どのような言葉になりそうですか。
とくちゃん:ざっくりと考えていることは二つあります。ひとつは、自分の知的好奇心を満たしたいという欲求です。その時々で関心のあることや、放置しておけないと思う課題を解決したいです。
ふたつめは、大学時代にチームスポーツをやっていたこともあり、チームで大きな成果を上げたいという欲求です。
この両者が交わる場所で仕事ができていると実感できれば、人生においての仕事への意味づけができる気がします。
長山:つまり、「難しくてワクワクする問題を、素敵な仲間と楽しく解いていたい」ということですね。
とくちゃん:まさにその通りです。
長山:それは、今できている感覚はありますか。
とくちゃん:半分半分ですかね。
モヤモヤの正体は「遠慮」。上司との対話のなかで意思を伝えてみる
長山:モヤモヤの正体は、その「半分」にありそうですね。「難しい問題がないのか」「素敵な仲間がいないのか」「楽しく解けていないのか」、どこに原因があるのでしょうか。
とくちゃん:今お話ししながら気づいたのですが、私はどこか周囲に遠慮してしまって、「解きたい問題」に向き合えていないのかもしれません。仕事でもう少しわがままに「これがやりたい」と言ってもいいはずなのに、一定の責任や職責を担うようになると、義務感から「これをやらなければいけない」とバランスを取ってしまいます。それが自分にブレーキをかけている気がします。
長山:意思を伝えてみるということですね。とくちゃんが仕事に対して意味づけをしたうえで、上長にあたる方に提案していくことが大切そうです。対話を通じて、とくちゃんのやりたいことや、会社がとくちゃんに求めていることをすり合わせていく。「ミッションとどのくらい離れているか」とか、「やる順番として適切か」とか明確になっていくはずです。週明け、チャレンジしてみたいことはありますか?
とくちゃん:私は「NO」と言うのが苦手なタイプで、会社のためにという責任感から引き受けてしまう仕事もあります。まずはその点について、上長と丁寧に対話をしてみたいです。
長山:いいですね。すべてに対して期待に応えようとする誠実な姿勢は、とくちゃんの素敵な強みだと思います。もし「NO」を伝える場面があっても、「その代わりにこのような提案はいかがでしょうか」とセットで話せると、より良い対話になるはずです。
とくちゃん:この半年ほど、どこに向かえばいいのかと「キャリアのゴール」ばかりを考えていましたが、本当に大切だったのは未来のゴールではなく「今の意味づけ」なのだと気づかされました。この半年のモヤモヤが嘘のように、今は頭の中がすっきりと整理できました。
株式会社BOXでは、キャリア相談を行っています。
あなたにとって、仕事とはどんな意味を持っていますか?モヤモヤを抱えている方、キャリア軸を整理してみたい方は、ぜひ無料のキャリア相談にお越しください。
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また、『今日キャリ』では、働く自分に少し納得するためのきっかけをお届けしています。こちらもぜひお聴きください。
『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』




