大手人材企業からBOXへ。入社半年で迎えたターニングポイントとは

新卒で大手人材企業へ入社し、キャリアアドバイザーを務めていた増井 裕斗。専門職を支援するエージェント事業部で、転職を希望する保育士と向き合う中、より幅広い職種の求職者を支援したいと考え転職活動を始めます。

意を決しBOXに転職するも、待っていたのは想定外の苦戦でした。入社して1年が経とうとする今でこそ、増井はBOXで活躍するメンバーのひとりですが、そうなれたのには理由があると言います。

働く場所を変え、ともに働くメンバーを変え、自身を成長させていく、変化を恐れない増井のキャリアに迫ります。

目次

  1. 野心を持って仕事をする方が成長できると考え、人材業界No.2へ就職
  2. 市場価値を高めるため、専門職以外の支援にも興味があった
  3. スタートアップ業界で人材紹介ができ、将来的には法人営業もできる環境へ
  4. 入社半年で迎えた、エージェントとしてのターニングポイント
  5. 挑戦者としてどうあるべきか問われる環境

野心を持って仕事をする方が成長できると考え、人材業界No.2へ就職

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——現在増井さんは、前職に引き続きキャリアアドバイザーをしています。そもそもなぜ新卒で人材業界に?

いくつか理由があって、まずいろいろな業界に関われる仕事につきたかったから。

就職活動が本格的に始まる前は、人材・広告・保険・金融など、いろいろな業界に関われそうな企業を探し、手探りでインターンや面接を受けていました。特に広告代理店の面接をたくさん受けましたが、「なぜ広告に携わりたいか?」と人事の方に質問されたときにクリティカルな答えが自分の中になくて。

改めて自分が何に興味があるのか、小学校から大学までを振り返って考えたときに、人と関わるのが好きだったと思ったんです。そこからは、自分が好きな対人支援ができる人材企業を中心に企業研究をし、選考を受けていきました。

また、人材業界を選んだもうひとつの理由が、自分の市場価値を高めたかったから。とはいえ、どんな人が市場価値が高いのかが分かりませんでした。そのため、人材業界でさまざまな会社を見てどんな人が採用されるのかが分かれば、おのずと市場価値を高めるために何が必要かが見えてくるだろうと考え、就職先を人材業界に絞りました。

——就職活動を経て、増井さんは大手人材企業を選びました。決め手は何だったのでしょう。

採用選考が始まる前に、その企業のトップセールスの方の話を聞く機会があり、その方が仕事の面白さを熱弁しているのが印象的でした。ある顧客に対してどんな提案ができるのか、そのときどんな面白みがあるのかを楽しそうに話していて、自分もこんな風に楽しく働きたいと思ったんです。

加えて、インターンや会社説明会の段階から、ここなら早く成長できるのではないかと思えました。僕が入社した企業は当時の業界最大手ではなく、新卒採用市場でも中途採用市場でも2番手。どの事業部も「どうやったら業界トップになれるか」と構想を練っていました。そういう環境の方が野心を持って仕事ができ、早く成長できるはずだと考えました。

——なぜ2番手のほうが成長できると考えたのでしょうか。

それには、中学・高校時代の自分自身の経験が影響しています。中学時代はサッカーの強豪校に所属していて、試合に出られず練習ばかりで悔しい思いをしていました。

中学卒業後は、ベンチではなくスタメンとして活躍したいと、あえてサッカーが強くない高校に進学したんです。強豪校相手にチームとしてどう戦い、プレイヤーとしてどんな役割を果たすべきか。強豪校ではなかったからこそ熱量を持って仲間と目標に向かえた原体験があり、あえて業界No.1ではなくNo.2の会社で成長していくことを決めました。

——実際にその会社へ入社して、仕事の面白さは感じられましたか。

キャリアアドバイザーとしてさまざまな求職者や紹介先である保育園と向き合う中で、正解がないのが面白かったですね。求職者が持つ唯一無二の悩みや希望を聞き逃さず、その相手の言葉から気持ちを汲み取る、カウンセラーのような能力が必要な仕事でした。ときには園にお邪魔して、求職者がどんな環境でどんな業務に従事するのか、自分なりに現場に対する解像度を高めることもありました。

そして、求職者や園の方から聞いた話、自分が集めた一次情報をもとに、求職者に最適な転職先を提案する。営業力というより人間力が求められる仕事なんだと感じて、面白かったです。

市場価値を高めるため、専門職以外の支援にも興味があった

——前職時代に、キャリアに関する不安や悩みはありましたか。

3つあって、1つ目が専門領域の人材支援を続けた先に、自分の市場価値が高まるのかどうかが見えなかったこと。そもそもいろいろな業界に携わりたいという理由で人材企業を選んだのですが、実態は部署ごとに担当領域が区分されており、僕は保育領域しか担当できませんでした。

もちろん自分の支援がうまくいって嬉しい場面も多くありましたが、一方で自分にはこの先に何が待っているんだろうと考えてしまって。より幅広い業界の企業や職種に携われる会社で、対人支援を行いたいと思うようになりました。

2つ目が、前職では求職者に対して一時的な支援しかできていなかった点。求職者の主な転職理由は「給与を上げたい」か「夫の転勤に伴って勤務地を変更したい」、そしてもっとも多かったのが「人間関係の悩み」でした。この悩みに関しては正直なところキャリアアドバイザーとして打つ手がなくて…。結局は、求職者が実際に働き始めてから新しい職場の人との相性を判断するしかなく、たとえ転職したとしても、同じ悩みを抱える人が多かったんです。

また、国家資格を取ったからには、自分は保育士であらねばならないと考える方が多く、軽はずみに「思い切って保育士以外の職種に転職してみては?」と提案するわけにはいきませんでした。「自身が本当に得たいものは?」「もしかしたら、保育士以外の選択肢を検討してみるのもありかもしれませんね」といったアプローチができず、自分の提案力を磨く機会が少なかったのが悩みでした。

3つ目が、前職では優秀な同期ほど転職していき、漠然とした危機感があったこと。おそらく自分は優秀ではないのに、ずっとここにいて良いのだろうか。このままだと外の世界に飛び出している人たちともっと差がつく。入社して4年が経ち、そろそろここを出ないとまずいと考えるようになり、転職することに決めました。

——転職先はどのように絞っていきましたか。

さまざまな業界に関われる人材紹介企業を中心に、転職先を調べました。前職で市場価値が高い人材とは何なのか、明確な答えは見つかりませんでしたが、やはりどの企業でも人間力がある人が採用されやすいなとは思っていて。総合的な人間力を高められるエージェントという仕事を続けたいと考えていました。

——人間力というと?

いろいろな観点があると思います。たとえば人と関わるときにどんな声かけをするのか、相手に分かりやすく伝えるためにどうすれば良いか、言葉の細部に人間力が宿ります。前職では求職者に共感する力が身についた一方で、論理的に伝える力、提案する力などは十分に身につけられていないなと感じていました。

そのため、人材紹介企業であってもいろいろな求職者や法人と関わり、提案の機会が多そうな企業を検討していました。

スタートアップ業界で人材紹介ができ、将来的には法人営業もできる環境へ

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——BOXとの出会いは?

今までの話をエージェントに伝えたところ、さまざまな職種の人材紹介ができ、法人営業も可能な企業として、BOXを紹介されました。最初に面接を担当してくれた飯山さんからは会社説明を受け、「BOXには人材紹介事業部とHR Enablement事業部(HRE)があって、うちだったらなんでもできるよ」という話を聞けましたね。

ほかにも「クライアントはスタートアップが中心で、BOX自体もベンチャー企業。変化が激しい環境でそれに対応していく大変さがあるかもしれないけれど、対応していく過程で成長できる」という話も聞けて。早く成長したい自分にとっては合っているかもな、というのが第一印象でした。

次の面接ではHREの花岡さんと話しました。話を聞いていると、当時のHREにはまだ2、3人しかメンバーがおらず、事業部が走り出したタイミングで面白そうだと感じましたね。

ただ僕はこれまでに保育業界で人材紹介をしていたのに対し、HREではスタートアップ業界で法人に対して人事業務や人事コンサルティングサービスを提供する。まだ事業部が発足したばかりで業務をキャッチアップできるか、やや心配になったんです。

そこで相談したところ、すでに経験のある人材紹介をやってみるのはどうかと提案を受けました。人材紹介であればある程度流れが分かっているし、まずはスタートアップ業界との関わり方に慣れながら経験を積んでみようと思い、BOXの人材紹介事業部への転職を考えました。

——最終的な決め手は何だったのでしょう。

人材紹介と人事コンサルティングが両方できる環境であるのは、決め手のひとつになりました。最初は人材紹介事業部で求職者と向き合い、状況次第でHREにも移れると聞き、キャリアの選択肢があって魅力的でした。

また、前職を選んだときと同じで、BOXは圧倒的な人材業界1位ではありません。まだトップではないけれど今から上を食いに行くぞという野心を感じられたため、そういった企業の方が自分も前向きに仕事ができると思いました。

そして最大の決め手は人です。BOXのオフィスで最終面接を受けたときに、澤田さんから「増井くんと同世代のメンバーが、増井くん以上に頑張っているから、たぶん良い経験になる」と言われました。たしかに、同世代と切磋琢磨できるのは良いかもしれないなと。また澤田さんたちの話から、個人で独走するのではなく、組織として仕事をする雰囲気を感じられ、チームスポーツのように仕事に取り組めるだろうと思いBOXに決めました。

入社半年で迎えた、エージェントとしてのターニングポイント

——増井さんは2024年8月にBOXへ入社しました。前職とはどんな点が異なりますか。

組織の変化が大きかったり、良い意味で社内のルールが少なかったり、いろいろありますが、社内外問わず経営者との距離が近いのが大きく異なるポイントです。

自分のデスクのすぐ近くに代表やマネージャーのデスクがあり、「現在の業績がこうだから組織体制をどう変えようか」と目の前で経営意思決定を見られます。全社会議やその方たちとの1on1を通じて、会社の方向性や組織変更の意図を詳しく知り、自分にどんな影響があるかを聞けるので、前職よりも組織の一員である自覚が増しました。

また、定期的にクライアントの代表の方がBOXのオフィスにいらっしゃって、説明会を開催していただくことがあるので、メンバー層であってもさまざまな業界の経営陣と話す機会があります。

たとえば株式会社タイミーの代表・小川さんがBOXのオフィスに遊びに来てくれた際に聞いた、「これからは可処分所得ではなく可処分時間を争う時代だ」という話が印象的で。本来であれば個人がどう時間を使おうが自由なはずなのに、多くの人が目的もなくスマホを触って、見たくもない動画や誰かの投稿を見てしまっている。気づいたら誰かに時間を取られている時代だからこそ、自分の時間を豊かに使ってほしい。小川さんの事業目的に共感して、それを機に自分がどんな時間の使い方をすれば幸せになれるのか、考えられるようになりました。

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——順調に成果を出せましたか?

できるだけ早く成果を出したい気持ちはありました。ですが、担当する求職者の方の転職活動が成功し、「明確に成果を出せた!」と思えたのは入社して半年以上経ってからでした。

想像以上に支援が難しく、12月ごろまで内定承諾まで支援できた方は0名で……。約5ヵ月働いて、このまま続けて良いのか、自分の仕事を疑うようになりました。

そんな僕を見かねた、同じチームのメンバーが「頑張っている姿は見ているから、絶対大丈夫だよ」と声をかけてくれたんです。それで、もう少しだけ頑張ってみようかと思い、折れずに仕事を続けたところ、年明けから一気に成果が出ました。今思えば12月が自分にとってのターニングポイントだったと思います。

——なぜ成果を出せたと思いますか?

求職者の本音を明確に引き出せたからだと思います。

面接が通らなかった求職者全員に対して、「原点に立ち返って、そもそもどうして転職活動をしているんでしたっけ?」「いったん本音で話してみませんか?」と声かけをしました。すると皆さん、「仕事も頑張りたいけど本当はプライベートも充実させたい」「仕事で成果を出して、堂々と長い休みを取って海外旅行したい」と本音を話してくれて。

きっと転職活動が進む中で、面接のために自分を取り繕いすぎてしまい、自分がなぜ今転職活動をしているのか分からなくなっていたんだと思います。仕事やプライベートで実現したいビジョンを確認できたことで、気持ちも再燃し、企業の選考に挑めた。今の転職活動と将来像が結びついて本気になれば、結果がついてくるんだと実感できました。

挑戦者としてどうあるべきか問われる環境

——今後、BOXでどんな時間の使い方をしていきたいですか?

BOXで人や組織を照らし出したいです。最初から組織を大きく変えることは難しいですが、求職者や社内メンバーなど個人であれば、少しだけ良い影響を与えられると思っています。

今はまだ入社1年未満ということもあり、自分の発言で誰かの行動を変えたり、背中で語ったりはできません。ですがこれから伝える力をより身につけ、組織に影響を与えられるようなポジションに立ち、自分から周りの人たちへ良い影響を与えていきたいです。

——最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。

BOXのミッションは、「for a challenger as a challenger——挑戦者のために、挑戦者であり続ける」です。このミッションの通り、BOXは挑戦者としてどうあるべきかを問われ続ける環境だと感じています。自分が顧客に対してどんな価値を提供できるのか、自分はどうあるべきか、BOXで向き合い続ける必要があります。

僕は約半年仕事をして無理かもしれないと思うこともありましたが、メンバーから声をかけてもらったり、自分より頑張っているメンバーの姿を見たりすることで自分を奮い立たせられました。正解が分からない中でも仲間の支えを借りつつ、人に向き合い続けられる環境だと感じられています。

ミッションに共感してくれる方がいるなら、自分の信念と相談して、入社すべきか検討してみてください。

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