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【公開キャリア面談】「自分を認められないのはなんでだろう」なりたい自分の姿への向き合い方

人材紹介事業を展開する株式会社BOXの代表 長山広大が、パーソナリティとしてゲストのキャリアの悩みに耳を傾けるポッドキャスト『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』。いい人生は、納得できた一日一日の積み重ね。ゲストやリスナーの方が、夜眠る前に少しでも「良い1日だった」と納得して、一日を終えられるようサポートをしたいという想いで配信しています。

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BOX 代表 長山広大

本記事では、番組内で行われたキャリア相談の様子をダイジェストでお届けします。

今回のゲストは、映像制作会社や代理店を経て現在3社目で働くカメヤマさんです。「何者かになりたいという焦燥感に駆られ続けてきたが、その正体がわからない」という悩みを抱えていました。好奇心旺盛でさまざまな領域に挑戦してきた一方、継続できない自分への葛藤と、理想の大人像とのギャップにどう向き合うのか。対話を通して紐解きます。

この記事はこんな人におすすめ

・「何者かになりたい」という漠然とした焦りがある
・納得感を持って人生を歩むためにはどうすればいいかを知りたい

小学生から抱える「何者かになりたい病」とは

長山: 本日は、カメヤマさんに来ていただきました。お悩みやお話したいテーマはありますか?

カメヤマ: 「何者かになりたい病」との付き合い方、というテーマを持ってきました。

長山: 何者かになりたい病、ですか。

カメヤマ: はい、私が勝手にそう呼んでいるだけなのですが、この衝動には良い面も悪い面もあると感じているので、そのあたりについてお話しできればと思っています。

長山: なるほど。これは興味深いお話になりそうですね。「何者かになりたい病」ということは、カメヤマさんご自身が今まさに、何者かになりたいと強く願っていらっしゃるのですね。

カメヤマ: おっしゃる通りです。正確には、何者かになるために絶えず努力を続けている最中、という感覚です。

長山: 努力を続けていらっしゃる最中なのですね。ちなみに、いつ頃から自覚されているのですか。

カメヤマ: 小学生の頃です。私の両親は共働きで自営業を営んでおり、両親のほかにも身近にいる大人たちが皆、バリバリと第一線で活躍していました。その姿を見て、漠然と「私も将来はあのような大人になりたい」と憧れを抱いたのが始まりです。

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長山: では、10年以上もその想いを抱えながら、付き合ってこられたのですね。

カメヤマ: そうですね。10年以上、この「病」と向き合いながら過ごしています。

長山: その「何者かになりたい」という初期の衝動は、ご自身にとってポジティブなものだったのでしょうか、それともネガティブなものだったのでしょうか。

カメヤマ: 当時は完全にポジティブなものでした。

長山: 「私も将来はきっと何者かになって、何かを成し遂げたい」というような、未来への希望に満ちた始まりだったのですね。

カメヤマ: はい。幼い頃から「いつか何か大きなことを成し遂げてみたい」という漠然とした夢があり、自分は将来それになれるはずだとどこかで信じていた節がありました。ただ、大人に近づくにつれて「これは難しいぞ」と現実に直面し、挫折を味わうことになります。

憧れから始まった夢と現実の壁

長山: そもそも、始めは何になりたかったのですか。

カメヤマ: ノーベル賞を取りたいと思っていたのです。

長山: 素晴らしいですね、ノーベル賞ですか。

カメヤマ: とにかく大きなことを成し遂げて、世の中に名前を残したいと考えていました。

長山: そこからどのような心境の変化があって、現在に至るのでしょうか。

カメヤマ: まず、学業の面で挫折を経験しました。自分なりに努力はしてみたものの、継続が苦手な側面もあり、ノーベル賞を狙うのは現実的ではないかもしれない、と考えるようになりました。

長山: ノーベル賞という目標に対する解像度が上がったわけですね。そこからはどのようなプロセスを辿るのですか。

カメヤマ: 中高生時代は、「私は何かしらの行動を起こさなければ1番にはなれないし、今のままでは何かに名前を残すようなことは難しいのではないか」と考えていました。

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長山: 「何か行動をしないと1番になれない」というのは、具体的にどういうことでしょうか。

カメヤマ: というのも、やり遂げる、1番になるためには努力を愚直に続けることが必要だと思っているのですが、私は何かを継続して行うということが、どうしても苦手で。そうやって自分に言い聞かせていたんです。

長山: なるほど。それは、物事全般においてですか。

カメヤマ: そうですね。部活動などもまさにそうでした。自分の中で「ここが節目だ」と感じたタイミングで区切りをつけてしまうのです。

中学校時代は、先輩から長身を活かせると声をかけていただき、「コンプレックスだった身長が強みになるんだ」と嬉しくなってバスケットボール部に入部しました。しかし、進学した高校にはバスケットボール部がなかったのです。

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そこでバスケの道は潔く諦め、当時は芸術分野に関心が向いていたこともあり、ギターに挑戦しようと軽音楽部に所属しました。その時々に興味を持ったものへ手当たり次第に挑戦し、それで満足して完結してしまうタイプでした。

長山: 領域を次々と変えてこられた学生時代だったのですね。その中で、「これはやり遂げた」と言えるような成功体験はなかったのでしょうか。

カメヤマ: 軽音楽部では副部長を務め、部長をサポートするマネジメント側の役割を経験しました。ただ、その役割を果たしたことで、どこか満足してしまった節はあります。

長山:振り返ったときにもう少し続けておけばよかったなと思うことはあるのですか?

カメヤマ:それが全く思わなくて。でもネガティブには捉えていなかったんです。

好きを仕事にしたけれど。理想と現実のギャップ

長山: では、どのタイミングから「何者かになりたい」という想いが、ネガティブな性質へと変化していったのでしょうか。

カメヤマ: 社会人になってから、大きく変化していきました。私は大学で4年間、写真を専攻していました。そのきっかけは、不登校だった時期に母から「カメラが好きなら、少し触ってみたら?」と勧められたことです。いざカメラを手にしてみると、家の中だけでは物足りなくなり、自然と外へ出かけるようになりました。

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長山: 素晴らしいきっかけですね。

カメヤマ: せっかく4年間学ぶのであれば深く追究したいと考え、芸術学部のある大学へと進学しました。今振り返ると、芸術学部は私と同じように「何者かになりたい」人たちが集まる場所だったと感じています。誰もが将来の夢や、ビッグネームになることを目指して心血を注いでいました。

 そうした環境で過ごすうちに、私は一人で写真を撮るよりも、チームで一つの映像作品を作り上げていくプロセスのほうが好きだと気づいたのです。皆で創り上げたものが世に出ることが何よりの喜びがあると思って。そう考えて、新卒で映像制作会社に入社しました。

しかし、実際の業務は長時間労働が常態化しており、現場も厳しい方が多く、心を折られてしまいました。体調を崩してしまったこともあり、将来的に長く働き続けられる環境ではないと判断し、退職を余儀なくされました。その時点で、気持ちとしてはかなりネガティブな方向へ傾いていたと思います。

長山: それほどの過酷な経験を経てもなお、「何者かになりたい」という気持ちは消えなかったのですね。

カメヤマ: そうですね。実際に自分が制作に関わったミュージックビデオが世に出て、クレジットに自分の名前が残ることは、本当に嬉しかったのです。そこから、今度は自分の名前を看板にして何かを創り出せる領域に行きたいと考え、広告代理店へ転職しました。しかし、やはり代理店も同様に労働環境が厳しく、過酷な日々に直面することになります。

その頃から、自分自身を大切にできなくなってしまって。自分の心に余裕がなくなった結果、周囲の大切な人たちや、私を心配してくれる人たちに対して優しく接することができない時期がありました。「もっと周囲を大切にしながら、自分らしくありたい」と強く思い、再び転職を決意しました。

「何者かになりたい」の本当の意味を言語化してみる

長山: 「何者かになりたい病」とは、カメヤマさんの言葉で言い換えると、一体どのような「病」なのでしょうか。

カメヤマ: そうですね。良くも悪くも好奇心が旺盛で、様々な物事に興味があり、多くの「好き」を抱えている状態なのだと思います。その自分が愛せる領域において、自分自身が納得できる「何者か」になれれば、これほど幸せなことはないなと感じています。

長山: なるほど。「何者かになれた」と実感できる明確なゴールのようなものが、あらかじめ設定されているのでしょうか。

カメヤマ: そこがまさに難しい部分だな、と常々考えていまして。

長山: そうですよね。そのゴールについては、現在どのように捉えていますか。

カメヤマ: 最近は、「自分が好きな自分でいられること」こそが、自分にとっての「何者か」の姿なのだろうと解釈しています。

長山: そうではないかと思っていました。

カメヤマ:あ、本当ですか?バレてました?

長山:いや、バレたっていうか、予想ですね。きっと他者と競い合って1位になるといった性質のものではないのだろうな、と。 

カメヤマ:そうなんです。自分自身が納得できて、それが自分の好きなことで、自分が自分のこと好きである時間がやっぱり好きなんだと思います。

長山:そうですよね。今日1日の意味付けの話でもあるのかなみたいな。だから今日自分がどういう1日を過ごせたかっていう過ごし方に納得がいくかどうかとか。

カメヤマ:おっしゃる通りです。今、長山さんとお話ししていて、すごくそこに腑に落ちた部分があるので、なんか今回私の中でも学びでもありました。

長山:どんな風に腑に落ちたんですか?

カメヤマ:自分の中からするっと「自分が好きな自分でいることが何者かになること」という言葉が出たのが、私にとっては目から鱗と言いますか。どちらかというと「何者かにならなきゃいけない」という焦燥感に駆られてたと思うんですね。でもそうではなく、今は「自分らしくいれること、自分が好きな自分でいれるのが幸せだな」って言語化してみて感じました。

「自分が好きな自分」でいるために、今日からできること

長山: 素晴らしいですね。カメヤマさんご自身で、すでに答えを導き出していらっしゃいます。ちなみに、昨日の一日などには納得感がありましたか。

カメヤマ: はい。昨夜はしっかりと納得感を持って、ぐっすりと眠ることができました。現在は新しい職場で働き始めたばかりですが、毎日を楽しく過ごせているのは、日々何かしらの収穫があるからだと感じています。そして、前向きに努力を重ね、できないことをできるようにしようと奮闘している自分のことが、やはり好きなのだと改めて気づきました。

長山: 素晴らしいですね。ここで少し予防的な観点からもお聞きしたいのですが、今後どのような状況になったとき、その納得感が薄れてしまいそうだと予測されますか。

カメヤマ: よく「現状維持は退化の始まり」と言われますが、「ここが自分の限界かもしれない」と諦めてしまった瞬間、現在の納得感は薄れていくのではないかと思います。

長山: いいですね。それでは最後に、そのような状態に陥らないために、明日から実践できる取り組みや、新しく挑戦してみたいことはありますか。

カメヤマ: 毎日一つでも何かができたら、その都度自分を褒めてあげる習慣を大切にしたいと考えています。それが日々の納得感にも直結するはずですから。

長山: 素晴らしい心がけですね。この幸福な状態がもし終わってしまったらと先回りして想像し、そうならないためのアプローチを今日から始めておく。それが、充実感を長く維持するための秘訣だと思います。

カメヤマ: ありがとうございます。今日から実践してみます。

長山:私の基準を超えてきましたね。明日からと言ったのに、今日から。素晴らしいです。終わりに向かっていきたいと思いますが、今日いろいろお話ししてみて、いかがでしたか?

カメヤマ: 自分自身で言語化できていなかった部分や、実は心のどこかで思っていたけれど表に出てきていなかった部分を、解像度高く言語化できたというのが私自身すごく収穫だなと思います。

今日から前向きにずっといるのはもちろん大変な部分もあると思うんですけど、ちょっとでも自分を労わりながら、自分に対しても優しくしながら、この今ある納得感を大事に働いていけたらなと思いました。

長山:ぜひ明日もいい1日を、そしてできるだけいい人生になるように毎日を過ごしていただけたらなと思っています。

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また、『今日キャリ』では、働く自分に少し納得するためのきっかけをお届けしています。こちらもぜひお聴きください。
『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』

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