「本業と副業のバランスが取れない」本当の問題はどこにある?

人材紹介事業を展開する株式会社BOXの代表 長山広大が、パーソナリティとしてゲストのキャリアの悩みに耳を傾けるポッドキャスト『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』。いい人生は、納得できた一日一日の積み重ね。ゲストやリスナーの方が、夜眠る前に少しでも「良い1日だった」と納得して、一日を終えられるようサポートをしたいという想いで配信しています。

本記事では、番組内で行われたキャリア相談の様子をダイジェストでお届けします。

今回のゲストは、本業でソフトウェア開発をしつつ、副業でゲーム開発を手がけるジョウさんです。「本業と副業をうまく両立したい」という悩みを抱えていました。どのように両立していけばよいのか、対話を通して紐解きます。

この記事はこんな人におすすめ

・本業と副業の両立に悩んでいる方
・やりたいことがあるのに、なかなか時間を確保できない方
・日々のタスクに追われ、長期的な目標が進まないと感じている方

この記事のサマリ

・漠然とした「バランス」の悩みの正体を突き詰める
・「理想の1日」を具体的に描くことで、現実とのギャップを可視化する
・大きな目標達成に必要なのは、日々の小さな「意思決定」の積み重ねだと気づく

「時間が足りない気がする」漠然とした悩みの正体とは?

長山:今日はジョウさんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。今日はどのようなことでお悩みですか?

ジョウ:私は現在、ソフトウェア開発をメインの仕事にしているのですが、それとは別に副業としてゲーム開発もやっています。今日はその両立について相談したいと思い、テーマとして持ってきました。

長山:本業と副業の両立ですね。開発系の職種の方はいろいろ副業されているイメージがありますが、両立というのは時間のやりくりの話なのか、それともバランスの話なのでしょうか?イメージはありますか?

ジョウ:それが、自分でもいまいち現状把握ができていないんです。漠然と「時間が足りないような気がする」という感覚はあるのですが、今回の会話でそのモヤモヤを紐解けたらいいなと思っています。

長山:最近、そのバランスの部分でモヤモヤを感じたきっかけや出来事はありましたか?

ジョウ:副業としてのゲーム開発を始めてもう2年半ほど経つのですが、なかなかリリースができていないんです。そろそろ何かしらの結果を出せるようになりたいのに、なかなか形にならない。そこが漠然としたモヤモヤの原因だと思います。

長山:2年半開発してるけれど、世の中には出せていないというわけですね。ちなみにどのような経緯でゲーム開発を始められたんですか?

ジョウ:もともとはロボット関係のソフトウェア開発をしていて、ゲーム開発は未経験でした。でも「こういうゲームを作ってみたい」という思いがあって、友人と2人で開発の仕方から学び、つくり始めました。最初は目指すものが壮大すぎて挫折しまして、その後、方針を変えてコンパクトな仕様にしたり、体験版を作っては直してを3回くらい繰り返したりしている状態です。

長山:そうなんですね。ゲーム開発はどこかの会社から依頼されている形ですか?

ジョウ:いえ、誰かに依頼されているわけではなく、自分たちが作りたいから作っている無報酬のプロジェクトですね。

長山:なるほど。そのオリジナルゲーム開発のほかに、受託開発もされているんですか?

ジョウ:はい、並行して受託開発を2件ほど受けました。こちらは自分たちの作りたいものではなく、「こういうものを作れるか」という相談から始まったものです。つまり、本業、受託開発2件、オリジナルゲーム開発の合計4つが同時に走っていることになります。

長山:現状のモヤモヤは、その4つのバランス、特に「時間的なバランス」についてでしょうか? もしかすると、熱量やマインドシェアのバランスという可能性もありますよね。

理想の一日から考える。不足しているのはたったの〇時間

ジョウ:本業以外の時間を副業にあてていて、今は受託開発に週5時間ほど使っている状態です。自分たちが本当に作りたいオリジナルゲームに割けている時間は、週に1時間程度なんです。

長山:不躾な質問ですが、本当にやりたいゲーム開発にもっと時間をかけたいのなら、受託開発を受けなければいいのでは? とも思ってしまうのですが、それはどういう理由があったのでしょうか。

ジョウ:単純に、仕事が依頼されるという経験が初めてで、ワクワクして受けてしまった部分はありますね。

長山:仕事の依頼が来るのは嬉しいですよね。仕事が獲得できた嬉しさと、「いいものを届けよう」というジョウさんの責任感が合わさった結果、本当にやりたかったことにあまり時間をかけられない状態になっている、ということですね。では、ジョウさんが理想とする「本当にやりたいことがやれている1日」を想像するところから始めてみましょうか。

ジョウ:今の1日の流れで言うと、朝8時に起きて、9時から夕方までアメリカにある本業の仕事をします。夕方以降は日本の会社との打ち合わせなどがあり、夜9時くらいから自分の時間が使えます。そこからゲームで遊んだり、夜10時くらいまで受託開発の話をしたりして、12時までゲームをして寝るということが多いですね。理想としては、あと1〜2時間くらい、オリジナルゲームの開発作業を盛り込みたいです。

長山:いいですね。理想の状態と現在の状態を比較して「不足分」を明確にすると、解像度が上がってきますよね。では、あと1〜2時間の過ごし方は、明日からすぐに変えられそうですか? それとも時間がかかりそうですか?
ジョウ:すぐ変えられる日はあると思います。日本の仕事とのやり取りがない日も週の半分くらいはあるので、そういう日はもっとたくさん開発の時間が取れるはずなんです。

時間はある。意思決定の連続の中で選択できるか

長山:週の半分くらいは時間を捻出できる可能性があるわけですね。でも、実現するには何かハードルがあるような気もします。

ジョウ:そうなんです。時間だけで見たら、1〜2時間取れる日はあるはずなんですが、実際にはその空き時間で買い物をしたり、プライベートな用事に使ってしまっています。結局、開発の作業時間には当てられていないですね。

長山:それがリアルですよね。時間があっても、実行できるかは別の話です。ゲームのリリースに向けて作業することもできるし、買い物や食事に行くこともできる。時間を過ごすということは、意思決定の連続だと思うんです。1時間をどう過ごすか考えたときに、これまでは別のものを選んでいたけれど、少しずつ「パソコンに向かってみるか」という選択が増えていくといいですよね。

ジョウ:確かに、意思決定の連続ですね。年に1、2回「やろう」と決意して、あとはなんとなく続けているだけだったかもしれません。そこは見直したほうがいいと思いました。

一日をどう過ごすか。決めることに向き合ってみる

ジョウ:今日、この収録のためにいつもより2〜3時間早く起きたのですが、朝からちゃんと脳を動かすのもいいなと気づきました。勝手に「朝は苦手」だと思っていたのですが、朝の時間の開拓には希望が持てそうなので、そこにフォーカスしていきたいです。

長山:今日のこのあとの過ごし方が、転換点になるかもしれませんね。今日お話ししてみて、どんな感想を持たれましたか?

ジョウ:長山さんにいろいろと聞いていただいたおかげで、自分の生活を見つめ直し、自己分析を進める貴重な機会になりました。モヤモヤを放置していましたが、うまく時間を作れていなかったと反省しましたし、朝の時間を開拓できるかもという希望を持てたのがすごく嬉しかったです。

長山:最初は「バランス」とおっしゃっていましたが、お話しするうちに1日の過ごし方や、自分の「決める」という意思決定との向き合い方の話に移っていきましたね。最後はジョウさんご自身で答えを決められたのが、私としてもすごく嬉しかったです。ぜひ、いい1日を積み重ねていってください。今日はありがとうございました。

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