「やりたいことがない」と悩むあなたへ。働く自分に納得感を取り戻す3つのヒント 

人材紹介業を展開する株式会社BOXの代表 長山広大が、パーソナリティとしてゲストのキャリアの悩みに耳を傾けるポッドキャスト『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』。いい人生は、納得できた一日一日の積み重ね。ゲストやリスナーの方が、夜眠る前に少しでも「良い1日だった」と納得して、一日を終えられるようサポートをしたいという想いで配信しています。

本記事では、番組の番外編として行われた対談の様子をダイジェストでお届けします。

今回は『今日キャリ』プロデューサーの岡田壮麻氏とパーソナリティの長山が「自分のやりたいことがわからない人は、何から始めればいいのか」という悩みへの向き合い方について対話を通して紐解きます。 

この記事はこんな人におすすめ

・自分のやりたいことがわからず、キャリアに悩んでいる方
・日々の仕事に意味や納得感を見出したいと思っている方

ポイント

・「何をするか(Doing)」よりも「どうありたいか(Being)」を考えることで、キャリアの軸が見えてくる。
・「やりたいことがわからない」という悩みを「違う言葉で表現するとしたら?」と問いかけてみる。
・答えを出さず「わからない」状態をそのまま受け入れてみる

「やりたいことがわからない」悩みは、「今日という日に意味づけができない」ことの表れ

岡田: 本日はどのようなテーマで話していきましょうか。

長山:今回は「自分のやりたいことが分からない人は、何から始めればいいのか」をテーマに話していきたいと思います。

岡田: この悩みを持つ方は非常に多いですよね。

長山: 多いと思います。私が転職のご相談を受ける中でも「毎日一生懸命働いているけれど、自分が本当にやりたいことが分からない」という声をよく聞きます。 BOXのメンバーから相談を受けることもあります。

岡田:社内でもあるのですね。普段長山さんはそのような相談に対してどのように向き合っているのですか?

長山:「何を求めてこの会社に来たのか」など、入社時の原点やその人が持つ美学を問い直すようにしています。そうすると気づくのですが、多くの人は「やりたいことがない」こと自体に悩んでいるわけではないんです。

岡田: どういうことでしょうか?

長山: 本当の悩みは、「今日という1日に、自分で意味付けができなくなっていること」です。 周りから「意味のある仕事だね」と褒められても、主観的に納得できていなければ満たされませんよね。

岡田:そうですね。たしかに嬉しくないかもしれません。自分の主観で、その一日を納得できたかどうかが大切なのですね。

長山: そうです。自分の人生なのだから、自分自身が1日を納得感を持って終えられることが一番の幸せです。そしてその納得感があるからこそ、豊かな未来につながっていく感覚を持てるのだと思います。

ワクワクする感情を手がかりに「ありたい姿」を明らかにする

岡田:では、その主観的な意味付けはどうすればいいのでしょうか。

長山:まずは、自分の「感情」にフォーカスするのがおすすめです。どんな時にワクワクするのか、逆にどんな時に気分が落ちるのかなど、日々の事例を拾い集めて、自分の納得感を観察していくんです。

岡田:なるほど。感情の動きを分析するんですね。 

長山:そうです。 たとえばワクワクする事例をたくさん集めていくと、「それを1日ずっとやってたら幸せですか」と問いを立てることができる。そうすると、「今後もやっていきたいこと」が見えてきます。でも深めていくと、「こういうことをしたい」というよりは、「こういうふうにありたい」という話になると思うんです。

岡田:やりたいこと(Doing)じゃなくて、ありたい姿(Being)の話ですね。

長山:そうですね。私も学校の教員からキャリアが始まって、そのあと営業をやって、今は会社の代表という役割ですけど、「ありたい姿」は変わっていません。やっていることは変わっても、「こういう人間でありたい」というものは、これまでのキャリアを通してブレてはいないんです。

岡田:ちなみに長山さんは、どういう人間でありたいんですか。

長山:私は集団の中で「存在している価値がある」と自分で納得していたい。そのためにひたすら努力している、という感じですね。学校の教員だろうと、営業だろうと、経営者だろうと、それは変わりません。キャリアの相談であれば、「長山にサポートしてもらえたことで自分の人生がちょっと良くなった」とか。相手にとって自分がどういう価値があったか、有益な存在であったかが私にとっては大切なんです。テーマを否定してしまうようですが、私には「やりたいこと」はないんです。

岡田:というと?

長山:誰かが私に相談をしてくださったとして、困りごとを聞いてしまった以上は、それを解決する責任があると思っています。求められた以上は、やる。「やりたい」「やりたくない」ではなく、それが自分の存在価値になると思っています。

岡田:日々の行動が「ありたい姿」に紐づいているのですね。

本当に知りたいことは「やりたいこと」ではないのかもしれない

岡田:長山さんのように「ありたい姿」に気づければ良いですが、現状まったく分からない人はどうすればいいですか?

長山:まず、「やりたいことを今この瞬間に見つける必要あるんですか?」という問いを立てたいですね。本当に知りたいことや言いたいことは別にある気がしています。

岡田:やりたいこと、という軸の話ではない可能性があると。

長山:そうです。例えば、根本的に解決したかったことが「自分がやっていることに何の意味があるのか分からない」だった場合、それは「意味付け」で解決します。だから「やりたいこと」に対する回答がなくても、「意味付け」ができれば「すっきりしました」と言って相談が終わることもあるんです。

岡田:なるほど。納得できたのですね。

長山:そうですね。そもそも、「やりたいことが分からない」と人に相談すること自体も不思議ですよね。だって、自分で分からないなら、他人はもっと分からないなって。そして心から「やりたい」と思っていることなら、すでに無我夢中にやっているはずなんですよね。

岡田:確かに。やりたいことなら自然に楽しんでやっていることも多いですよね。

「わからない」を受け入れる。迷いの期間も人生の一部

長山:あとは、答えを出さずに過ごしていくという「受容」も、ぜひトライしてほしいなと思います。

岡田:なるほど。

長山:自分が向かっている方向が良いのか悪いのかも分からないし、今やっていることが未来に続いているのかも分からない状態。けれど人生は、すべてがクリアになる瞬間の方が少ない可能性がありますよね。だから、答えがわからない今の状態を、人生の中での「混沌期」として捉えるのです。

岡田:「やりたいことが分からない」という状態を受け入れて生きてみる、と。

長山:そうです。そしてそんな「迷う期間」を味わってみるのも面白いのではないかと思います。

自分の人生を諦めていないからこそ、やりたいことを探したいのかもしれない

長山:話をしていて気づきがありました。そもそも「やりたいことを探している」って、実はすごくいいことなのではないかなと思いました。「自分の意思で人生を生きていこうとしている証拠」なのかなって。

岡田:なるほど。

長山:自分が「これをやる」と決めて、人生を歩むことを決める。そうすると、「自分が心から望むものをやった方がいいんじゃないか」という考えになる。そして、「じゃあ自分は何がやりたいんだろう?」という問いが出てくる。この考えや問いが生まれること自体、自分の人生をすごく大事にしようとしている証拠なのかもしれません。

岡田:前向きな人生の第一歩なのかもしれないですね、このモヤモヤは。

長山:そうですね。「自分の人生をまだ諦めていない」とも言えそうです。学生時代は、自分で選んでいるようで選んでいない場面もある。社会に出て、ようやく「人生を自分で選択できるんだ」ということに気づいて、でも、いざ自分で選べるとなると、実は難しい。その判断材料を、今必死に探しているのかもしれないですね。

岡田:最後に、やりたいことが分からなくて悩んでいる人に、一番伝えたいことがあるとしたら、何を言葉にしますか。

長山:まずは「この悩みを、違う言葉で表現するとしたら何になりますか?」という問いを立ててみてほしいですね。この問いを考えてみるだけでも、違う角度から物事を見れたり、本当に解決したいことが見えたりします。「私の人生を良くするための第一歩です」という答えになる人もいるかもしれないし、「実は今の仕事に意味を感じなくて」ということかもしれない。ぜひやってみてください。

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『今日キャリ|働く自分に、少し納得したい夜』

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